加湿空気清浄機比較

シャープ・パナソニック・ダイキン比較

2012年現在、家庭用空気清浄機と言えば、"家電の王者" パナソニック、"目の付けどころがシャープでしょ(現・目指してる、未来がちがう)" のシャープ、そして、業務用空気清浄機の王手・ダイキンの3社がほぼ市場を分け合っています。

そして、大抵の方は、この3社の製品の同程度の大きさの機種で、どれにしようか迷われるものと思います。私としても、そこはいつも気になるところですので、2011年9月に、〜21畳の機種で、その3社製(加湿型)をそれぞれ一つづつ、思い切って買ってみました。モデルチェンジ寸前のセールだったので、現在は型落ち品ですが。

あと、正直、加湿フィルターは全く掃除していません(笑)。それでも現在のところ、単に動かす上では何の問題もありません。ただ、空気清浄フィルターの掃除は、たまにしています。フィルターが詰まると、モーターに負荷がかかるので、電気代が多めとなるはずです。

パナソニック製、約5ヶ月で加湿フィルターがガタガタと鳴り始めましたので洗いましたら、直りました。また、洗ったら水の減るスピードが増しましたので、塩素等の不純物が溜まっていたようです。ちなみに、その時点で、不自然なニオイはありませんでした。

…直ったと思ったらまたガタガタと鳴り始めてどうにもならないので、修理を頼みました(1年の保証期間内)。空気清浄機は出張修理の対象だそうで、パナソニックで手配した人が来てくれましたが、手持ちの部品を換えても直らなかったらしく、持って帰ってしまいました(前もって了承済)。ちなみに、加湿フィルターではなく、その回転軸か、それ用のモーター、あるいはその関連ギアから音がしていたようです。恐らく、現在メーカーに送られているものと思われます。

…約2週間で直って帰ってきました。やはりこれは静かで良いです。


シャープ

前面 背面
加湿フィルター・表 左右にキャップを回す時の指の滑り止めがあります
集塵フィルター 給水タンク
左右にキャップを回す時の指の滑り止めがあります 持ち上げ用ハンドルです。給水時には土台になります

型番:KC-Z45(W) [2011年度型「KC-A50」/2012年度型「KC-B50」]


まず、シャープ製の長所ですが、

  • 一番空気がスカッとする
  • 給水タンクが断トツに持ちやすく、持ち上げ用ハンドルと、指の滑り止めがある
  • HEPAフィルターなので、フィルター性能は一番
  • キャスター付きなので、掃除や邪魔な際に動かしやすい
  • 湿度が1%単位で表示されるので、部屋の湿度が分かりやすい
  • 加湿時にはランプが付く
  • 正面のイルミネーション青色LEDが綺麗
  • 1ヶ月毎程度で、プレフィルター(背面の格子状部分の表面)の掃除目安ランプが付く
  • 加湿フィルターは停止時には水に浸からない

短所としては、

  • プラズマクラスターに特有の放電音(チチチチ・・・)がある
  • 後ろ斜めに気流が出るので、置き場所としてタンス等家具の前は無理で(天井で気流が前後に割れてしまう)、カーテンの前もあまり向かない
  • プラズマクラスターイオンは5、6秒で消えるため、効果範囲は広くない(ただし、機械が吸って吐いた空気にはほぼ当たるため、部屋の空気が数周すれば、室内の全ての空気には当たることになるはずです)
  • 給水トレーに防カビ系の仕組みがない

ウチではこの機種はダイニング(食堂)に固定です。キッチン、ダイニング、リビングが繋がっているので、この機種では特に加湿面で小さすぎるのですが、それでも全体として爽やかではあります。

シャープのみにある4輪キャスターは、何と横方向限定ですが、余計な方向(斜め)に動かない分、元の位置に戻しやすく、一時的に動かすには良いと思います。

あと、加湿はどのメーカーでも基本的に一定の湿度の保持を目安に行われ(↓を参照)、その時々の室内湿度に応じて自動でON/OFFを繰り返します。そして、実際加湿機能がONになっている際に、ランプ等で示すのは、これらの3メーカーの中では何故かシャープだけです(汗)。シャープは結構作り込んであります。

ちなみに、空気を吸って、フィルターを通してそれを吐き出す空気清浄機能は、加湿のON/OFFとは関係なく、働き続けます。また、これら加湿空気清浄機では、加湿機能のみをスイッチでOFFとすることも出来ます。もっとも、室内湿度が高ければ、加湿機能は自動的に止まったままとなりますが。


パナソニック

前面 背面
加湿フィルター・表 加湿フィルター・裏
集塵フィルター 可変ルーバー(自動調節)
メガキャッチャー開口時・下部 メガキャッチャー閉口時
メガキャッチャー開口時・側面 給水タンク

型番:F-VXF45(W) [2011年度型「F-VXG50」/2012年度型「F-VXH50」]


パナソニックの長所としては、

  • ホコリセンサー感度が極めて高い
  • 吸気口の開き具合を調節するので(メガキャッチャー)、遠くの空気汚れを吸い寄せる性能が少し高いはず
  • 気流の角度を自動で調節する機能があり、ホコリ汚れの場合には、低い気流を出す。+使わない時には送風口が閉まる
  • 運転音が静か(風量変化時もスムーズ)
  • 空気は少ししっとりした感じとなる(…こうだからナノイーには美肌効果があるとされるのかな?という気分になります)

短所としては、

  • 加湿フィルターが水に浸かりっぱなし(シャープとダイキンはそうではない)
  • LEDランプの減光・消灯機能がない(おやすみモードでは減光します)
  • 送風口から出る風に、電子臭のようなものが少し混じる
  • 送風が何故か左に傾いている。それで普通だそうですが、少し腹立たしいです(笑)

ちなみに、加湿フィルターが水に浸かりっぱなしなので、普通の空気清浄時にもフィルターが水を少しづつ吸い上げ、気化させます。雨降り等湿度が高い場合には、あまり蒸発しないでしょうし、また、加湿が好きな方にはこれはこれで良いと思いますが、釈然としないものがあります。(加湿フィルターは円形で、加湿時には回転しながら水をフィルターに含ませますが、非加湿時には回転しないので、量は少ないです)

ただし、パナソニックには給水トレーに防カビユニット(食品添加物にも使われるイミダゾール系)があってしかも効いているようで、実のところ給水トレーとフィルターのヌメリは、何とシャープの方がマズイです(勿論、1ヶ月に一度程度は洗うべきなんですが ^^;)。

…1度修理を行い、その際に気が付いてしまったんですが、その電子臭のようなニオイというのは、実は防カビユニットのニオイでした。私はそれを外してしまったので、今後は真面目に洗わなければなりません。

また、送風の角度も改めて調べて気が付きましたが、実に許しがたい程傾いています(笑)。少し大げさに言えば、横に風が出ています。機体を置く角度、もしくは置く位置(本体右側が壁に付くように置く)を工夫しなければならないレベルのはずです。…勿論、パナソニックが売っている訳ですから、これでも大丈夫なんだろうと思いますが。

また、パナソニックでは2011年度型から運転音が少し上がりましたので、現在は静かという程ではないかもしれませんが・・・プラズマクラスターイオン発生音のような、余計な音はありません(メガキャッチャーの開閉音が少しあります。静かな部類ですが)。私はこれを自室(8畳程度の和室)で使用しています。修理から帰ってきてホッとしました。


ダイキン

前面 背面
加湿フィルター・表 加湿フィルター・裏
集塵フィルター
この角度で普通です。水が中にあってもなくても倒れません ここに手を入れて持ち上げます

型番:MCK55L(W) [2011年度型「MCK55M」/2012年度型「MCK55N]


ダイキンの長所としては、

  • ニオイセンサーの感度が高く、良い感じ(ニオイセンサーは、今回買った中ではこれのみ)
  • イオン(光速ストリーマ)が加湿フィルターや加湿水にもあたるので、それらが比較的清潔らしい
  • 加湿フィルターは水車式なので、停止時には水に浸からない

短所としては、

  • ホコリセンサーは本当に全くダメ(価格を考えるとおまけなのかも)
  • 持ち手位置に問題があり、男でも持ち上げにくい(手が映っている写真です。そこを片手で持つか、両手を入れて持つかです)
  • イオンが外に飛ぶことはなく、空気のスッキリする感じが薄い
  • 給水タンクは、不安定に見えて、空でも満タンでも安定しますが、口が小さいので手を中に入れて洗うことは出来ない(最新型上位機種の「MCK70M」では口は大きいです)
  • 買って半年、これのみ使用時間は短いですが、妙に水の減りが遅いです・・・。
    (シャープ製では何と下位機種にも温度センサーが付いており、室内温度が〜18℃時に湿度65%、18〜24℃時に60%、24℃〜時に55%、パナソニックは一律70%[…という話ですが、70%に達することはありません]、ダイキンと日立は50%を目安に加湿をしてます。ただ、ダイキンには「のど・はだモード」という "高めの湿度" とだけ書かれたモードがあるのと、この機種の2012年型では、加湿はそのモードとは別に3段階制となり、高め[60%]というモードが追加となっています。また、日立にも「肌保湿」というモードがあり、その際には60%が目安となるそうです)
  • この機種は静音時の運転音が大きめですし、また、そこからこれまたうるさいターボモードに急に入ることがあるので、騒々しい印象を持ちます

加湿空気清浄機を販売する全メーカーでは、加湿には水道水の使用が前提とされています。しかし、ダイキンの場合には、光速ストリーマによる加湿フィルター&給水トレイ内の、水に対する幾らかの除菌効果があるとされます。なので、井戸水をご使用の場合には、もしかしたら、他社製より少しマシ(井戸水に向いている)かもしれません。…勿論ダイキンでも、本来水道水を使うべきなのですが。

イオンが外に飛んでいると、シャープだと少し、そしてパナソニックだと微妙に、やはり爽やかな感じがありますが、ダイキンにはそれがありません。ただ、それだけでなく、ダイキンのみ、稀に加湿で多湿のムワッとする感じを受ける場合があります。


まとめとして

総合して考えるに、まずダイキンは、使った感じとして単に普通です。その為、シャープやパナソニックより安いはずです。ただ、フィルター類・給水トレイは、光速ストリーマにより他より清潔に保たれるようなので、どれでも良いや、という人には丁度良いでしょう。(ただし、ダイニング&キッチンでの使用を含む場合に、シャープやパナソニック等イオンを機外に飛ばしている機種から買い替えると、消臭力の面でガッカリすると思いますので、お勧めは出来ません)

また、普通であるために、実は私は買ってしばらくで使うのを止めてしまいました(2つで十分なのです)。その為、光速ストリーマのフィルターや加湿トレイの殺菌力についてはよく分かりません。今になると、さすがに、しまった、と思うので、現在は無人の部屋で24時間稼働させています。シャープ製とパナソニック製は、ずっと24時間使用中です。

シャープとパナソニックは、両者ハイレベルですが、単純に空気を吸った感じとしては、シャープの方が爽快です(ただし、旧サンヨー・ウィルスウォッシャー機が本当は一番)。しかし、プラズマクラスターには、チチチチチ・・・という放電音があるので、小部屋にはあまり向きません。もっとも、気にしない人や、慣れてしまう人もいるとは思いますが。なので、一応、リビングにはシャープでも良く、小部屋、特に寝室にはパナソニックの方が良いかもしれません。…シャープ製は、放電音を除けば、満足度は高いと思います(部屋がシーンとして音が気になる場合には、プラズマクラスターのみをOFFにすることも出来ます)。パナソニック製も、困ったものですが、それでも私が自室用にまた買うとしたら、現状ではパナソニックしかありません。

あと、これは加湿空気清浄機全体の問題ですが、給水トレイの水が不足すると、給水タンクから水が流れる仕組みとなっており、モロに「トクン、トクン」という、給水タンクに下から空気が入る大きな音がします(使っている内に少しだけスムーズにはなります)。これには驚きましたが、どのメーカーでも同程度ですので、諦めて下さい(笑)。これは嫌な音という訳ではないので、暫く経つと慣れます(就寝時を含む)。ただし、それで寝られない場合には、加湿機能のみをOFFにするしかありません。気化式や、ハイブリッド式の加湿器でも、同じ仕組みの給水トレイがある限り、現在それは同じのはずです。


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