日立加湿空気清浄機「EP-HV700」
「EP-HV700」は、2012年10月20日に発売となった、日立製加湿空気清浄機、通称 "クリエア" の最新機種で、約〜24畳 (加湿有効面積:プレハブ〜17畳/ 木造和室〜10畳)までを適用床面積としています。
その特徴としては、高性能なHEPAフィルターを装着していることと、高脱臭力が強調されている脱臭フィルターが採用されていることにあります。特に今年度の新機種からは、脱臭素材の1つに光触媒活性炭が新たに採用されており、実は透明となっている前面パネルから太陽光を取り入れ、脱臭力を再生します。その為、10年後の脱臭力は、前年度型「EP-GV65」が初期の約52%となるのに対し、新型の場合には約70%と、約18%アップしているとされています。
それにより、フィルターの脱臭力自体は、全メーカー中で一番かもしれません。しかし、日立には、ニオイに効くと共に、近年の空気清浄機のトレンドであるイオンの発生機能がありません。イオンは室内の付着臭にも効きますが、イオンがない場合、付着臭は自然消滅するのを待つしかありません。なので、結局、脱臭性能が高いとは言い切れない物があります。
ただ、その脱臭力を強調する為にか、運転モードに "脱臭コース(快速/いつも)" という1時間に1回強運転をし、ニオイの感知率を上げるタイプのモードが搭載されています。
また、この「EP-HV700」には、このクラスの機種としてはマシな話として、ニオイセンサーとホコリセンサーの両方が装備されています(パナソニックとシャープの同等機種にはホコリセンサーのみ)。
運転音に関しては、"弱" モード時の運転音が、他メーカーとの比較で風量が低いグループにあることを差し引いても、非常に静かで優秀です。なので、音に敏感な方が夜通し寝室で使用する場合などには、向いていると思われます。また、最大風量時の運転音も比較的静かなのですが、何故か "中" モード時の運転音が比較的大きく、 "弱" モード時とのギャップが大きいのが多少気になります。
ただし、大きな欠点として、日立製は皆そうですが、加湿フィルターが水を含ませるのに効率的で、かつ目詰まりもしにくいというローター式(円形フィルターの回転式)ではありません。他のメーカーのこれとの同等機種は、皆ローター式なのですが。それが影響しているのか、少なくとも前年度型での加湿フィルターの寿命は、約3年と、他社の10年と比べて3分の1以下となっています。
これには前年度型として「EP-GV65」がありますが、違いとしては、
- アレルオフHEPAフィルター⇒アレルオフ微細じんHEPAフィルターとなり、使用期間の目安が約8年⇒約10年と少し長く、また、他社とも対等になった
- 光触媒を用いた脱臭再生能力のある "光アクティブ脱臭&ダストフィルター" の装備
- "花粉抑制モード" 時に気流を前斜めに調節する機能と、その為の送風口のルーバーが追加に
- 脱臭コースの「焼肉」というのが、「快速」に名称変更となった
…ということになるようです。
あと、日立では、2010年度から "ダチョウ抗体フィルター" という、ウィルスに効果のあるとされるオプションフィルターがありまして、この「EP-HV700」にも装着が可能なのですが、これを付けてしまうと実はガクンと風量が下がり、1つ下位の機種の適用床面積となってしまいます。なので、どうしてもそれが必要な方でない限りは、考えない方が良いかもしれません。ちなみに、それの元ネタはダイキンの "バイオ抗体フィルター" で、かつそちらの方が性能が高いです。対ウィルス性能の必要な方は、そちらにしておけば、話題のイオン発生機能 "光速ストリーマ" まで付いてきます。
尚、この「EP-HV700」には、その "ダチョウ抗体フィルター" の装着機能と、今年度新搭載の、光触媒活性炭 及び花粉モード時の送風角度の調節機構が省かれた、同時発売の下位機種「EP-HV600」が存在します。そちらだと、更に前年度型と似たような物となりますが・・・。
(※⇒前年度型「EP-EV65」)
色:スモークグレー(XH)のみ
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評価・口コミ | 感想(_件) | ☆レビュー |
※価格は変動します。時価は必ずリンク先にてご確認下さい。
加湿空気清浄時 | ||||
運転モード | ターボ | 強 | 中 | 弱 |
風量(m³/分) | 5.0 | 3.2 | 2.5 | 0.6 |
消費電力(W) | 53W | 18W | 12W | 4W |
運転音(dB) | 48dB | 38dB | 33dB | 13dB |
通常の空気清浄時 | ||||
運転モード | ターボ | 強 | 中 | 弱 |
風量(m³/分) | 6.3 | 4.1 | 3.5 | 1.0 |
消費電力(W) | 53W | 24W | 16W | 4W |
運転音(dB) | 48dB | 40dB | 36dB | 15dB |
※オレンジ色の部分は前年度型「EP-GV65」の数値です。
※カッコ内緑色の文字はダチョウ抗体フィルター装着時 | |
空気清浄適用床面積 | 〜24畳 (〜18畳) |
加湿時空気清浄適用床面積 | 〜20畳 (16畳) |
加湿適用床面積 (※カッコ内は木造和室) | 〜17畳(〜10畳) (〜14畳/木造〜8.5畳) |
[非加湿]空気清浄時間 【8畳にて統一】 | 約12分(約15分) |
加湿時空気清浄時間 【8畳にて統一】 | 約14分(約17分) |
加湿方式 | 気化式 |
ローター式加湿構造 | × |
最大加湿能力 | 630mL/h(1時間) |
水タンク容量 | 2.5L |
イオン発生機能 | × |
気流制御 | 花粉抑制モード時に、ルーバーを前斜めに調節 |
センサー | ホコリ、ニオイ、湿度 |
フィルター (右の数値はフィルター交換不要期間) | *アレルオフ微細じんHEPAフィルター / 約10(8)年 *光アクティブ脱臭&ダストフィルター / 約10年 *加湿フィルター / 不明(約3年) *プレフィルター / 交換不要 |
加湿フィルター洗浄頻度 | 不明(約1ヶ月(720時間)毎) |
運転モード | 手動4段階切替 / eco運転 / 脱臭コース(快速・いつも脱臭) / 4モードの自動運転[空気清浄/加湿/花粉/肌保湿(強加湿)] |
タイマー | 〇(4時間のみ) |
チャイルドロック | × |
質量(kg) | 約10.0kg |
外形寸法(cm) | 幅43.0cm×奥行27.3cm×高さ58.4cm |
交換用集塵(HEPA)フィルター「EPF-HV1000H」
定価:5,250円 | 交換の目安:10年 | お手入れの目安:プレフィルター部分を1ヶ月に1度(これ自体はホコリが気になる時)
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交換用脱臭フィルター「EPF-HV700D」
定価:6,825円 | 交換の目安:10年 | お手入れの目安:ホコリが気になる時
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交換用加湿フィルター「EPF-EV65KF」
定価:2,100円 | 交換の目安:36ヶ月(連続で3年) | お手入れの目安:1ヶ月に1回以上
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ダチョウ抗体フィルター「EPF-DK700」
定価:4,830円 | 交換の目安:1年 | お手入れの目安:ホコリが気になる時
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