加湿空気清浄機

加湿空気清浄機比較

このページでは、空気清浄機の中でも加湿タイプのものを比較します。

まず、空気清浄機に利用される加湿の方式には "ヒーター式""気化式" の2種類があります。特徴としては "ヒーター式" は加湿能力が高いのですが、電気で水を熱して蒸発させますので、その分ランニングコストがかかります。また、そのように電力を使う分、室温も若干上がるはずです。

逆に "気化式" は、水分を含んだフィルターに風を当てて、湿度の高い空気を発生させ、それを室内に送り出します。この方式では消費電力は少なくてすみますが、その分加湿能力も高くありません。また、水か気化する時に周囲の熱を奪いますので、出る風は室温より若干冷たくなります(冷風扇と同じです)。

ただ、家庭用の加湿空気清浄機には気化式で十分のようで、ほぼ全ての機種でその気化式が採用されています。

加湿能力自体を比べる場合には、有名メーカー製の高額機種ではほぼ性能の差はありません。28畳〜30畳用の製品では、どれも1時間に約600mLを加湿する能力を持ちます。なので、この面では選びようがありません。

ただ、実は気化式でも、効率の良い方式はディスク式と呼ばれる円形のフィルターが回転しながら水をすくい上げる方式なのですが、低価格機種(狭い部屋用)だとサンヨー製のみがその方式を採用していまして、加湿能力が若干秀でています。

高額機種で差が表れるのは、実は非加湿時のディスクの止まり方です。ダイキン製は、水車方式で水をくみ上げてフィルターにかけるので、そもそもフィルターが水に浸からず、ディスクが止まっているときにも勿論フィルターは水に浸かりません。

シャープ製の場合は、ディスクに停止時用のフィルターが付いてない部分が設けられていまして、止まる時には常にそこの部分が水に浸かって止まるようです。なので、停止時にフィルターが水に浸かったままになることはありません。

しかし、パナソニック製の場合には、ここは半水車式のようですが、普段フィルターは水に浸かり、停止時にもフィルターは一部水に浸かったままになります。なので、原則的にヌメリ・ニオイ等が発生しやすいはずですが・・・そこは防かび剤(食品添加物にも使われる物)でカバーしているようです。

また、サンヨー製では、タンク内の水に電気を流して電解水というものを作るのですが(イオン技術のウィルスウォッシャーはそれをミストにして飛ばします)、これはカップ式のジュースやコーヒーの自動販売機の水の保存にも使われる技術で、そのせいで水は清潔に保たれます。ただ、ずっと稼働させていれば問題ありませんが、電源を切っている時にはタンク内の水は単に普通の水です。なので、水に浸かりっぱなしとなる加湿フィルターは、それなりに悪臭が生じやすくなると言えるでしょう。←カタログには書いてありませんが、少なくとも上位機種の「ABC-VWK71C」と「ABC-VWK60C」は完全な水車式でしたので、フィルターは停止時には水に浸かりません。

ダイキン製とシャープ製を比べる場合には、加湿能力自体の差は見られません。しかし、シャープ製にはディスクに水を吸わない部分があるということは、ディスクが1回転する間に加湿しない期間があることを意味します。なので、仕組みとしては、そのような欠点のないダイキン製の方が洗練されています。もっとも、両者の仕組みを知らなければ、そのようなことを気に留めることもないと思いますが、知ってしまうと多少気になる方もいらっしゃるかもしれません。(笑)

ダイキン製は、フィルターの繊維自体は吸水せず、そのため汚れが付きにくく落ちやすいことも謳っていますし(どのメーカーも基本的にフィルターの網目に水を引っかけて保持します)、加湿フィルターがイオン技術の光速ストリーマに常に晒されて殺菌されるため、非常に清潔に出来あがっているように見えます。また、2010年度型からはタンク内の水にまで光速ストリーマが届くようになりましたので、タンク内の水も(電源入っている限りで)それなりにきれいに保ちやすくなったようです。

ちなみに、加湿フィルターの交換不要期間は、どのメーカーでも高額機種だと約10年、低価格機種だと約2年程度で、基本的に差はありません。

ただ、加湿フィルターは時々洗浄が必要なのですが、その頻度には多少の差があります。
(以下は最新モデルの数値)

  • 東芝 ⇒ 約3ヶ月に一度
  • シャープ ⇒ 約1ヶ月(720時間)に一度
  • 日立 ⇒ 約1ヶ月(720時間)に一度
  • ダイキン ⇒ 約1ヶ月に一度
  • パナソニック ⇒ 約1ヶ月に一度
  • 三菱 ⇒ 約3〜4週間(下位機種は約1〜2週間)に一度
  • サンヨー ⇒ 約2週間に一度

これらの数値はあくまで目安であり、水質等により実際は異なりますが、一応こういう表記がなされています。

東芝の3ヶ月というのは突出していますので、1日8時間程度として計算してあるかもしれません。そうだとすれば、シャープや日立と同程度ということになります。ただ、東芝の場合には、特殊な話として、イオン発生ユニットであるピコイオンユニットを2週間に一度洗う必要があります。(他メーカーではそういう洗浄箇所はありません)

イオン技術で一番(選ぶのに)無難なのは、パナソニックのナノイーだと思いますが、その性能を発揮しやすい加湿タイプの空気清浄機を選ぶとなると、こうやってダイキン製やサンヨー製が良く見えたりします。ただ、ダイキンの光速ストリーマは、他社のイオンのように機外にまで飛ぶ性能はありませんので、基本的に他社のイオンに劣ります。勿論、イオンは必要なければ、関係はありませんが。

サンヨーのウィルスウォッシャーは、最大の欠点が水道水の補給が必要な点にありましたが、加湿空気清浄機の場合にはどのメーカーでも給水が必要ですので、実はその欠点が消えてしまいます。ウィルスウォッシャーはタンク内の水や加湿フィルターを殺菌する上に、機外に強力に飛びますので、加湿空気清浄機として水を入れて使う限りにおいては、イオンではこれが一番良いかもしれません。

加湿やイオンはともかくとして、根本的に空気清浄機としての性能を考える場合には、高性能フィルターのHEPAフィルターを採用しているシャープ製とサンヨー製が有力な選択肢となります。(空気清浄機で)他の有力メーカーである、パナソニックとダイキンはHEPAフィルターを採用していませんので、フィルター性能自体の優劣ははっきりしています。

日立東芝三菱といった、その他のメーカー製の大部分にもHEPAフィルターは採用されていますが、それらのメーカーはイオン技術でほぼ致命的に出遅れているために、あまり魅力的ではありません。イオン技術は、インフルエンザウィルスはともかくとして、主にニオイに効果があり、また、花粉等のアレルギー性物質にも効果のある技術ですので、そもそも空気清浄機にはあまりにうってつけの技術だと思われます。


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