ブルーエア空気清浄機

最近[正確には2010年3月10日 日本発売]ブルーエア社なる海外企業の空気清浄機が売られ始めたのですが、これは北欧・スウェーデンで1996年に設立された新興企業です。

このメーカーの空気清浄機の特徴は、基本性能にこだわった設計となっていることです。フィルターがHEPAフィルター(高性能品質のHEPA基準をクリアしたフィルター)なのですが、何と2つの点で単なるHEPAフィルターではありません。

まず、普通の(HEPA)フィルターではなく、帯電加工を施されたフィルターを用い、細かなホコリを集めています。

日本製の家庭用では、三菱の一部の機種のみHEPAフィルターに帯電加工を施しているようです。しかし、ブルーエア社では単にHEPAフィルターを帯電させるだけではなく、珍しい三層構造の "3ステップHEPASilentフィルター" というものを使っており、性能はそのままに、普通のものより空気が通りやすくなっているようです。

そしてその結果、普通のHEPAフィルターでは0.3μ(マイクロ)メートル以上のチリを99.97%以上捕塵するのに対し、これらにおいては、0.1μメートル以上のチリを99.97%捕塵可能だとされています。

また、外国ではそもそも空気清浄機に求められる規格が日本とは違うようで、日本では30分1回室内の空気を清浄出来れば良いのに対し、少なくともスウェーデンとアメリカでは、1時間に5回、つまり30分2.5回の空気清浄が求められます。なので、微細なチリを捕塵する性能は、単純に言って3倍ある上に、清浄スピードは2.5倍ということになります。

アメリカだけではなく、フランス、スペイン、中国、フィリピン等でも使われる空気清浄機の性能基準として、米国家電製品協会(AHAM)が定めるCADR(Clean Air Delivery Rate=クリーンエア供給率)という基準がありまして、これは、粒子サイズの異なる "花粉" 、"ホコリ" 、"タバコ煙" の3種の物質について、どれだけ早く清浄できるかを測定するものです。この基準において、ブルーエア社のこれらの空気清浄機は、2011年4月の時点でその3種全てにおいて、全測定機種中で最高値を記録したとされています。その為、ブルーエア社は、自社の製品を "世界基準 No.1" であるとしています。

ただ、気になる点としては、フィルターに脱臭加工や抗菌加工等の話が全く出てこないことです。抗菌・抗ウィルス効果が謳われていないということは、フィルターに引っ掛かったそれらが繁殖する可能性を捨て切れません。

また、ニオイセンサーは付いているので、当然ながらニオイも除去できるようですが、そのセンサーは日本向け仕様との話ですので、十分な研究・開発がなされているかは不明です(⇒「スウェーデン空気清浄機、日本へ デザイン武器の高級品」)

タバコの煙に関しては、部屋にニオイが染みつきますので、イオンを飛ばして対処するタイプの方が良いだろうと思います。しかし、花粉に関しては、イオンを使用するタイプも含めてで、従来品の性能に満足できないのであれば、試してみても良いのではないでしょうか。

もっとも、金に糸目をつけなければ、国内メーカー各社のイオン専用発生機と組み合わせて使うという手段も考えられますが・・・(やはり高価ですが、同じスウェーデン製のお洒落なイオン発生機、「イオンフロー50」という製品もあります!)

また、運転音は最小値でも32dBA=28dBとのことですので、清浄スピードが日本基準の2.5倍もあることもあって、かなり大きめです。特に、日本メーカー製の非加湿の空気清浄機の場合には、最小音は20dBを切ることも多いですので、最小音としては、日本製の約1.5倍程度ということになります。ただし、強モード時には、基本的にはやはり五月蠅いものの、ブルーエアの中間機種「450E」のみ何故か少し静かで、また、日本メーカー製でも、加湿空気清浄機の加湿時には、最小値として2325dB程ある場合が多いです。

本体重量も、これらの最小機種である「270E」ですら何と10.0kg越えをしており、それは日本メーカー製の同等機種の倍以上ということになります。勿論ボディサイズも、それに比例した大きなものとなっています。音が性能の割に小さく抑えられているのは、その大きなボディで上手く抑え込んでいる為でもあるのかもしれません。

ブルーエア製品の高性能であるが故にある最大の問題点としては、フィルターのお手入れが必要ない代わりに、半年ごとのフィルター交換が必要とされることです。価格は、大型のブルーエア650Eで10,500円、中型のブルーエア450Eで8,400円、小型のブルーエア270Eで6,300円となっています。ただ、どのメーカーでも同じですが、ヘビースモーカーが家族にいる等、使用環境によっては、もっと早い交換が必要となります(業界基準としては1日にタバコ5本で計算)
(⇒「ブルーエア用フィルター」/ タバコ等のニオイに強い、活性炭配合フィルターも別売されています。寿命はやはり半年ながら、日本製の空気清浄機がもう1台買えそうな価格ですが ^^;)

その上、これらの製品は、何故か値引きも少ないです。なので、高性能が故に定価が高いのは多少は仕方がないにしても、実売価格としての割高感も結構あります。高価なフィルターの頻繁な交換の必要性と合わせて、これでは本当に "訳あり" な方、もしくは価格が気にならない方にしか、購入は難しいでしょう。


性能&価格

型番650E
(650EK110PAW)
450E
(450EK110PAW)
270E
(270EK110PAW)
商品画像Blueair ブルーエア空気清浄機650E 650EK110PAW Blueair ブルーエア空気清浄機450E 450EK110PAW Blueair ブルーエア空気清浄機270E 270EK110PAW
空気清浄適用床面積〜39畳(65m²)〜21畳(34m²)〜12畳(20m²)
本体価格119,700円79,800円54,600円
交換用フィルター価格10,500円8,400円6,300円
空気清浄時間12分(39畳)12分(21畳)12分(12畳)
センサーダストセンサー/ ニオイセンサーダストセンサー/ ニオイセンサーダストセンサー/ ニオイセンサー
フィルター3ステップHEPASilentフィルター3ステップHEPASilentフィルター3ステップHEPASilentフィルター
フィルター交換不要期間約半年間約半年間約半年間
運転モード不明不明不明
運転音66〜32dBA52〜32dBA56〜32dBA
切タイマーOn/Off予約機能On/Off予約機能On/Off予約機能
チャイルドロック ― ― ― ― ― ― ― ― ―
電源回路(インバーターかどうか)不明不明不明
グレー系グレー系グレー系
質量(kg)約16kg約15kg約11kg
外形寸法(cm)幅50cm×奥行34cm×高さ66cm幅50cm×奥行27.5cm×高さ59cm幅43.2cm×奥行24.1cm×高さ53.3cm
型番650E450E270E
楽天市場RakutenRakutenRakuten
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評価・口コミamaamaama

価格は変動します。時価は必ずリンク先にてご確認下さい。

関連リンク:

ブルーエア空気清浄機公式サイト(日本正規輸入代理店・セールスオンデマンド社)

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