カンキョー「コンデンス除湿機AZ」

2012年5月に、カンキョーの謎のコンデンス式除湿機の最新型コンデンス除湿機AZが発売となっています。適用床面積は、〜20畳の製品です。

これは相変わらずデシカント方式との違いの説明がなく、カンキョーでは他社のデシカント式は "ノンフロン方式" 等と、お茶を濁して呼ばれています。

しかし、どうやらこれは、ゼオライトの代わりにより効率の良い塩化リチウムを使ったデシカント(乾燥剤)方式で、更に、それらを埋め込んだ吸湿ローターで空気中の水分を吸収した後、ヒーターでその水分をあぶり出す所までは他と同じですが、それを水滴化する部分に207本の細い管が設置されて効率化が図られており、それらを合わせて「コンデンス方式」と呼んでいるようです。

乾燥剤に塩化リチウムを使用した場合、効率が良いのでヒーター加熱も少なくて済むという話ですが、2畳分適用床面積の少ない東芝製デシカント式「RAD-DP70」とほぼ同じです(…ということは確かに少しだけ消費電力が低い訳ですが)。

今回の新型「AZ」と従来型(主に「セレクト」)との違いとしては、

  • 3Dドライヴェール(=広角度の吹き出し口と大風力)
  • ルーバー(送風角度を変えることが出来る送風口)、更に自動スイング機能を付けての追加
  • エコ調湿センサー(おまかせ/はるかぜ/あったか/エコ(DBX-AZR限定)モード、が可能に)
  • タンク容量が4.0L⇒3.4Lに減
  • 大きさが一回り大きくなり、重量も5.8kg⇒7.9kgに増
  • ルーバー(送風口)を下に向ける "収納・浴室・寝具モード" の新設
  • 別売の消臭・抗菌等オプションフィルター装着機能

となるようです。

まず、"3Dドライヴェール" ですが、最大で上下160°、左右130°に開く送風口と、他社製最上位機種の1.6倍程度となる大風量で洗濯物を素早く乾かすことが出来ます(風量が強いとは以前も書いてありましたが、より強くなったかは不明)。例え除湿能力がなくても、大風量を浴びせかければ、それだけで濡れた物が渇くのは早いでしょうから・・・という話となります。ただ、送風に関する運転音もその場合凄いでしょうが(運転音はカンキョーのみ未公表)。

"エコ調湿センサー" は、温湿度のセンサーです。温度センサーはともかく、湿度センサーも従来機にはなかったようで、室内湿度50%を維持しようとする "おまかせモード(=あぜくらモード)" が新設されています。

温度センサーの側は、除湿機から出る温風の温度を調節できますが、肝心の除湿の程度にも影響がある機能でもあります。これを利用した機能として、温度を出来る限り抑えた "はるかぜモード" と、逆に温度を増した "あったかモード" も新設されています。"はるかぜモード" は、一応夏に良いのではないでしょうか。

また、何故か今回本体重量が、5.8kg⇒7.9kgと大きく増してますが、これにより他のデシカント式より軽いとは言えなくなってしまいました。

このコンデンス除湿機AZの短所としては、衣類乾燥終了時の自動停止機能がありません(普通のタイマーならあります)。なので、それに慣れた方には、若干使いにくいかもしれません。あとは、価格がとても高いです。

気になる点としては、カンキョーはこの除湿機は2.0kgの洗濯物を乾かすのに、2時間かかり、メーカー名、機種名非公表の他社のプレミアム除湿機が3時間10分かかると言っていることです。しかし、他の公表値として2.0kgの衣類乾燥で3時間以上かかるのは東芝製だけで、パナソニックの最上位機種なら約43分となっています。カンキョーの言うその数値に近い数値が出る最上位除湿機は、どのメーカーにもありません。一応標準的な計り方がある訳ですから、よく分からないことをやって、よく分からない数値を出すのはどうかと思います。
あくまで除湿性能は小型〜中型機クラス(適用床面積は〜20畳で、1日の最大除湿量は8L)で、普通は衣類乾燥には使わない強風によって、強い衣類乾燥能力を持つ、程度に理解しておくのが良いのではないでしょうか。…風量は、除湿機では何故か全社未公表ですので分からないのですが、カンキョーの発表する5.6m³/分という風量は、空気清浄機ではやはり中型機の風量ですので、他社製の最上級除湿機ではその風量に遠く及ばない(3.5m³/分)という話は、私にはよく分かりません。


また、目立ちませんが、この新型AZは、実は2種類DBX-AZR(標準価格:59,800円)DBX-AZE(標準価格:49,800円)があります。違いとしては、"eco調湿モード" つまりエコモードの有無だけです。これは "おまかせモード" に比べて、最大55%の消費電力の削減が可能という話です。また、それを使うことにより、モーター・電装パーツ類にかかる負荷を減らせて、機械の長持ちにも貢献出来るという話です。勿論、常識的に言って、その際には除湿力は少し弱いと考えておく必要があるはずですが("エコモード" というのは、様々な電化製品にあるはずですが、大抵中途半端で使いにくいのが普通な気もしますが・・・)
尚、現在一般ネット店舗に出回っているのは、上位機種「DBX-AZR」の方ばかりで、下位機種「DBX-AZE」は少ないです。発売当初は何と逆だったので、非常に驚きです。(^^;

一応このコンデンス除湿機は、7年もの開発期間をかけ、もう10年も売っているそうです。メーカーは無名で、1流メーカー製に敵わない部分もある訳ですが、何と除湿機をメインで売っている珍しいメーカーです。また、評判も悪くはないですので、まあそういった部分を買うというのも、悪くはないのではないでしょうか。

色:[両機種とも]ホワイト系(W)のみ

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価格《最安値》RakutenYahoo!amazon
評価・口コミ感想(_件)レビュー_件☆レビュー

価格は変動します。時価は必ずリンク先にてご確認下さい。

除湿
運転モード標準静音
風量(m³/分) ― ― ― ― ― ―
消費電力(W)355W214W
電気代の目安/1時間7.8円4.9円
運転音(dB) ― ― ― ― ― ―
衣類乾燥
運転モードパワードライ
風量(m³/分)5.6
消費電力(W)545W
電気代の目安/1時間12.0円
運転音(dB) ― ― ―

※他に、おまかせ、夜干し(運転音抑制)、はるかぜ、あったか、eco調湿(DBX-AZR限定)の各モードがありますが、数値的詳細は不明で、上の3モードが基本となっています。

オレンジ色の部分は旧モデルの数値です。

除湿タイプコンデンス式
除湿可能面積(コンクリート/木造)20/10畳
衣類乾燥時間他と同じ基準では未公表
除湿能力(L/日)8L/日
排水タンク容量3.4(4.0)L
フィルター交換原則不要(オプションフィルターは交換が必要)
イオン発生機能×
衣類乾燥完了時自動停止×
ルーバー(送風口)自動スイング〇(上下左右)
冷風機能×
連続排水
(市販のホースを使用)
可能
タイマー2、4、8時間
チャイルドロック×
使用可能温度1℃〜40℃
キャスター(車輪)×(ないはず)
質量(kg)約7.9(5.8)kg
外形寸法(cm)幅37.2(35.0)cm×奥行21.4(19.8)cm×高さ59.5(54.8)cm

関連リンク:

コンデンス除湿機AZ|カンキョー公式サイト